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日本からの荷物がドイツの税関に止められた!対処法と受け取り方は?

DHL

こんにちは、はるです。日本の家族から1箱荷物が届く予定でしたが、残念ながら税関に止められてしまいました。最近ドイツの税関は厳しめという噂。というかヨーロッパ全体的に厳しめになっている様子です。今回は税関に止められたときの対処法についてご紹介します。

なぜ税関に止められたと分かったのか

ドイツって荷物がうまく届かないことがよくあるんです。なので、基本的に荷物を送ってもらった際には追跡するようにしています。今回はその追跡の段階で税関に止められたことが発覚しました。

ちなみに今回の荷物はまずフランクフルトに到着し、そこで通関手続きがされました。2日くらいかかったかな。無事に通関して発送されたと表示があったので安心していたのに、ミュンヘンに入って税関に止められたという悲しい結末。フランクフルトでの税関ですでに引っかかっていたのでしょうね。とりあえずミュンヘンの荷物だからミュンヘンの税関に送ってくれたのでしょう。

追跡①日本のサイト

日本の郵便局から荷物を送った場合、郵便局のサイトから荷物の追跡ができます。「国際郵便、追跡」とかで検索すると以下のような画面が出てきます。携帯からとパソコンからで若干違いますが、打ち込む内容は同じです。

荷物を送ってもらった相手に問い合わせ番号を聞いて入力し、下の「開始」をクリックしましょう。荷物が今どこにあるのかが分かります。ただし、ドイツ国内に荷物が入ってからは多少ざっくりした情報しか得られないのでご注意を。税関にも引っかからずに届けばざっくりした情報でも全く問題ありません。

税関に止められた場合の表示

日本のサイトでは「留置局に到着」と表示されていました。それ以上の情報はないため、それだけ見ると「?」ですよね。追跡サービスで税関に引っかかったか知りたい場合は、このサイトではなくドイツのサイトでの追跡がおすすめです。

追跡②ドイツのサイト

日本の郵便局から送った国際郵便の追跡は、DHLのサイトからも追跡が可能です(ただし英語かドイツ語になります)。「DHL tracking」とかで検索すると以下のような画面が出てきます。

Track shipmentのところに送り主から教えてもらった問い合わせ番号を入力し、右の虫メガネのマークをクリックします。すると今どこに荷物があるのかが分かります。ドイツ国内に入ってからはこちらのサイトの方が細かく情報を教えてくれるのでわかりやすいです。

税関に止められた場合の表示

DHLのサイトでは日本のサイトより少し細かく情報を教えてくれます。

一番上の画像が手続き中のようなマークに変わります。何となく税関っぽい感じが出てますね。まず最初に表示されたのはこちら↓

簡単に訳すと「この荷物は地元の税関に引き渡されます。DHLまたはドイツポストから荷物の引き取り方法と場所に関する指示が書面で届きます。詳細情報はww.zoll.deのサイトに行ってPostsendungenを選択しVerfahrenをクリックしてください」と書かれています。

時間差で次に表示されたのが

「貨物は税関に引き渡されました。税関情報を記載した手紙があなたに届きます」とのこと。税関に止められていて、後日引き取りのための手紙が来るみたいですね。

追跡しなかった場合はどうなるのか

追跡をしていなくても税関に引っかかったことはわかります。なぜなら税関に止められた数日後に「税関に荷物あるよ」っていう内容の手紙が届くから。サプライズプレゼントの場合とかって追跡しようがないですもんね。だって届くことを知らないもの。

ごく稀に手紙が届かないというアクシデントが起こるようです。追跡していて税関に荷物があることが分かっていながら手紙が届かない場合は早めに税関に問い合わせましょう。

税関からの手紙

ドイツの追跡で「税関情報を記載した手紙があなたに届きます」というお知らせがあった次の日に、郵便受けに税関からの手紙が届きました。

思ったよりも大きかった(笑)。中身は全部で3枚。

1枚目

①荷物の番号、荷物の発送国、追跡番号、送られたものの種類が書いてあります。

②なぜ税関で荷物が止められたのかが書いてありました。今回は「書類不備」とされています。

③預けられている税関の場所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、開いている時間などが書かれています。

④いつまでに受け取りに来ないと荷物が送り返されてしまうことが書かれています。基本的に2週間が期限です。

⑤受け取り方が3種類書かれています。

  1. 自分で税関に取りに行く
  2. 家に届けてもらう、またはIPK(Internetanmeldung für Post- und Kuriersendungen)でインターネット申告をする
  3. 受け取りを拒否する

「何だ、家に届けてもらえるんだ」と思ったかもしれませんが、もちろん登録やら手続きやらはネット上でしなくてはいけません。IPKについては私も詳しくありませんが調べてみると「商品価格が 150 ユーロまでの郵便および宅配便の貨物に対するインターネット申告」と書いてありました。

 
ねこきち
一番下に1,2,3の詳細や注意点については3枚目の紙を見るように書いてあったよ!

2枚目

実際に日本から送られてきた際の送付状の一部がコピーされて入っていました。送り主とトータルの金額、重さが分かる部分のようです。右上に手書きで書いてある「755」の数字は税関でつけられた荷物番号です。

3枚目

受け取りに来る際の注意点が記載されていました。詳しくはこちら↓。

1.直接取りに行く場合

主に持ち物について書かれています。

持ち物

①Ausweispapiere zur Idenfikation(身分証明書)。Ausweis(ビザや滞在許可証)やパスポートのことですね。ビザを申請中の方や3ヶ月以内の旅行の方はパスポートがあれば大丈夫です。

②税金を支払うことになった場合のために、現金かEC-Karte(銀行口座から直接引き落とせるカードのこと。デビットカードみたいなものです)。

 
うさこ
③から下はコピーしたものを用意するように書いてあるよ!

③荷物の中身の実際の価値を証明するもの。どこかのサイトで購入したものであれば明細書やレシート的なものでよいのかな。私は今回は送り主である日本の家族に発送時に作成した書類(インボイス)をPDFで送ってもらいコピーして持っていきました。実際には確認されませんでしたが、持っていけるのならあったほうが安心ですね。

④受け取った手紙。今回は3枚入っていたので3枚とも持っていきました。

⑤必要に応じてそのほかの書類。今回は特になさそうだったので何も持って行っていません。荷物に関係のある書類を持っているのなら、念のために持っていくとよいかもです。

持ち物の下に書かれていたのはこちら↓

「販売目的で仕入れた場合」についてです。個人で使うものであれば関係ありません。

スーツケースがあると便利

持ち物には書いてありませんが、車がない方はスーツケースを持っていくと便利です。公共交通機関で段ボールを運ぶのは結構大変。しかもなんだか怪しいし。スーツケースなら転がせるし怪しくないしおすすめです。荷物が少なければリュックでもいいかもですね。

2.家に届けてもらう場合

用紙の一番下にQRコードが載っていて、読み取ると説明ページに飛びます。登録もここからできると思われます。

3.受け取り拒否する場合

荷物の受け取りを拒否する場合は、受け取った手紙を受け取りを拒否する理由を添付して送り返すようにとのことです。あて先は「ドイツポストかDHLの住所」となっています(ざっくりですね笑)。

ミュンヘンの税関の場所

ミュンヘンの税関といっても一か所ではありません。住んでいる地域によるのかな?保管される税関はそれぞれ異なるようです。”とん”がミュンヘンに来たばかりのころに税関に荷物が引っかかってしまったことがあったのですが、とてつもない辺鄙なところで車がないと行けないような場所だったそうです。当然車を持っていなかったので、当時の上司が見かねて連れて行ってくれたんだとか。

今回は「Garching-Hochbrücke」という場所にある税関に預けられたようです。住所は「Dieselstr.9, 85748」、電話番号は「089480907173」です。どうやら車がなくても行けそうな場所で一安心。

行き方

Garching-Hochbrükeの駅まではU6で行けます。Sendlinger Tor から13駅、乗車時間約22分です。

駅の前のバス停からバスで向かう方法もありますが、税関の前には停まらず手前か通り過ぎてしまうためご注意を。バスの待ち時間と降りてからの徒歩時間を考えると、今回は駅から歩いたほうが早そうだということで徒歩で向かうことにしました。何もない道をテクテク歩くこと約10~15分、税関入り口に到着です。

税関の中に入ったら

入り口を入ったら左手に待合室(Wartezimmer)があります。

その日は誰もいなかったこともあり、とりあえず人がいる受付のような場所を探します。待合室を通り過ぎてまっすぐ進み、途中で右に曲がるとカウンターのような場所がありました。

税関の方が1組対応中だったのでその後ろで待つことにしました。待つこと数分、私たちの番です。

税関で荷物を引き取る方法

カウンターのお兄さんに「荷物の引き取りに来たの?」と聞かれたため「そうです」と答えました。税関からの手紙と身分証明書(Ausweis)を見せると手紙に書いてあった荷物番号を確認され、奥から荷物を持って来てくれました。カウンターに荷物が置かれ開けるように言われます。カッターは貸してくれました。

 
うさこ
インボイスのコピーも一緒に渡しましたが、確認されたのかは不明。なくても大丈夫だったかも?

今回の荷物は私の実家から”とん”宛てで発送者と名字が異なるため発送者との関係について聞かれました。義理の家族であることを伝えます。ついでに中身は食料と衣類で、全て贈り物であることを説明しました。ドイツ人いわく「贈り物」と伝えるのが大事だそう。怪しくないということを伝えるためにも言っておきましょう。

中身の確認

お兄さんが中身をガサゴソしていくつか質問されました。今回聞かれたのはこちら↓

  • うめぼし…説明が難しい(笑)。野菜のピクルスですと答えました。
  • のり…パッケージのおにぎりの絵を指すと理解してくれました。
  • おこげせんべい…Reiskekseと答えました。

そのほかもちょこちょこ聞かれましたが全部荷物を広げられることはありませんでした(全体の1/3ほど確認された感じです)。途中で怪しくないと判断された様子。あとは「肉類」「乳製品」「薬」が入っていないか聞かれたので入っていないことを伝えると荷物チェックは終了。

中身の価値の確認

発送者が記入した金額と実際の価値があっているかを確認されました。おそらくここで記入されている金額よりも安いことが説明できれば税金を払わなくて済む可能性が高そうな感じ。でも銃を持った人が見守る中で緊張もあって、今回は無駄な抵抗はしませんでした(笑)。

日本円で記入されているため、お兄さんがパソコンでユーロ換算してくれます。続いて送料も聞かれました。今回はEMSで送ってもらっているため送料も高額。ここでお兄さんが困った表情を浮かべます。「これ、読めないね」と書類を指さすお兄さん。おそらく日本の郵便局員の方が急いで書いたであろう送料の数字が雑過ぎて読めないというトラブル。「読んで」と言われたため、なんとなくの感覚で伝えました(ちょっと適当 笑)。こちらもユーロ換算してくれます。

税金を計算してくれて支払う金額が確定します。ここでも「この金額になるけど大丈夫?」と再度確認してくれました。税金を少しでも下げたいのならここがラストチャンスです。もちろん私たちは抵抗せず(笑)。素直に「大丈夫です」と答えました。

税金の書類作成

お兄さんが税金の書類を作成してくれるそうで待合室で待つように言われました。ほかの方のブログでは番号札を渡された方もいるようですが、人がほかにいなかったせいか何も渡されず。とりあえず誰もいない待合室で待ちます。

5分ほどすると壁から「ピンポーン」と音だけが鳴り響きました。ん?呼ばれたのかな?ほかに人もいないしとりあえずカウンターに向かいます。さっきのお兄さんから支払い用の紙を受け取りKasse(レジ)で支払ってまた戻ってくるように言われました。

税金を支払う

カウンターを通り過ぎた奥にKasse(支払い場所)があります。ガラス越しで下のボックスで書類やらお金やらをやり取りするアナログなタイプの窓口でした。まずお兄さんに作ってもらった支払い用紙をボックスに入れると相手が確認してくれます。値段を言われ、支払い方法を尋ねられました。今回はEC-Karteで払います。カードの読み取り機はこちら側にあるため、こちらでカードを読み取らせました。レシートを受け取ったら支払い終了。

カウンターに戻る

レシートを持ってカウンターに戻ります。すると5枚ほどの紙とレシートをホッチキスで止めたものを渡されました。

税関の書類ですね。「荷物持って帰っていいよ」と言われ、やっと手元に日本からの贈り物が届きました。

荷物を詰め替える

段ボールを抱えて帰るのは大変なので、持参したスーツケースに詰め替えることにしました。「荷物を詰め替えてもいい?」と尋ねると「いいよ」とのこと。段ボールを捨てる場所まで教えてくれました。さすがにカウンターの前でガサゴソするのは微妙かなということで、とりあえず待合室へ移動。誰もいなかったのでここで詰め替えることにしました。

ちなみに段ボールを捨てる場所はちょっと分かりにくいです。建物から出て左に進んでいくと、左手にトラックが何台も停まっている場所があります。トラックが多くて奥が見えませんが、そのトラックの奥の奥に段ボールを捨てるコンテナが置いてありました。最初分からなくて一度建物の中に戻って「捨てる場所がないんだけど」と言うと「あるよあるよ。もっと奥だよ」とのこと。段ボールを持って帰るのは大変なので、ぜひここで処分して帰ってくださいね。

税関にひっかかっても怖くない!

税関(ドイツ語でZollamt)って言葉を聞くと面倒くさそうで嫌な印象を受けますよね。確かにそう。でも、荷物が税関に引っかかってもきちんと書類を持って取りに行けば返してもらえます。送り主が家族なら「税関に引っかからないように気を付けてね」とか言えますが、友人や知人の場合はなかなか言えませんよね。せっかく善意で送ってくれているから。引っかからないのが一番ですが、税関に荷物を預かられても対応方法を知っておけば怖くありません。日本から届いた荷物でしばらく日本気分を味わいたいと思います。

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