こんにちは、はるです。日本にいるときから春先になると鼻がグズグズしていた私。「季節性の鼻炎なんだ」と言い聞かせて乗り越えていました。ドイツに来て1年目は春の鼻グズグズが全くなくて「やった!解放された!」と喜んでいたのですが、2年目あたりから雲行きが怪しくなってきて。とうとう3年目には言い逃れできないほどの花粉症症状が出始めました。何がつらいって鼻水&鼻づまり!夜中に鼻づまりで目が覚めるほどつらくって大変。そんなときに出会った救世主が鼻洗浄です!
鼻洗浄【Nasendusche】とは?
鼻洗浄は日本語で「鼻うがい」ともいわれていますね。文字通り鼻の中を洗浄(うがい)することで、鼻の中の花粉やハウスダスト、雑菌などを洗い流して鼻をスッキリさせてくれます。
鼻洗浄はドイツ語で?
鼻洗浄はドイツ語で【Nasendusche】といいます。ドイツ語で【Nase】は鼻、【Dusche】はシャワーという意味です。つまり「鼻シャワー=鼻を洗い流す」ということですね。そのまんまで分かりやすい(笑)。
鼻洗浄の主な効果
①アレルギー症状の緩和
鼻洗浄の最大の効果と言ってもよいのが「アレルギー症状の緩和」です。花粉やハウスダストなどのアレルギー物質を鼻から取り除くことで、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど厄介な症状が緩和されます。私も寝る前に鼻洗浄することで症状が落ち着くことが増えました。
②風邪予防
鼻洗浄は嬉しいことに風邪予防にもなります。特に風邪の症状が鼻から現れる方は「何かおかしいな」と思った時点で鼻洗浄することで風邪が悪化するのを予防できます。雑菌を鼻にとどめておかないことがポイントですね。
③不快感の軽減
花粉症やアレルギー性鼻炎の方などは分かると思いますが、鼻がモヤモヤするあの感じってとっても不快ですよね。ちょっとの刺激でくしゃみも出るし、涙も鼻水もあふれてきます。そのモヤモヤ感を取り除けるのも鼻洗浄の利点です。
鼻洗浄【Nasendusche】はどこで買う?
私が使っているのはこちら↓。
EMSAN の Nasenduscheです。dm や Müller、Rossmanで気軽に購入できます。なぜこれを選んだのか。それは、家の近くのdmにはこれしか置いてなかったから。鼻詰まりがひどくて緊急で買ったもので、選ぶ余裕なんてなかったんです(笑)。ほかのを使ったことがないので比較できませんが、個人的には使いやすいと思います。
ちなみに名前は違いますが日本でも同じものが買えるみたいです。ハナ通りって分かりやすそうで分かりにくい(笑)。
塩はこちら↓
鼻洗浄【Nasendusche】のやり方
私の使っているNasenduscheはひとつ前の型ですが、新しいものと使い方は同じです。鼻に当てる部分は容器の底に収納できるので、しまうときに邪魔にならないのも嬉しいポイントです。使用する際は引っ張り出しましょう。
①容器に水を入れる
EMSANの鼻洗浄(Nasendusche)の容器のフタを開けてお湯で軽くすすいでから水を入れます。水を入れればいいだけなのですが、初めて使った際に洗浄部分から水が永遠に漏れるという事件が起こったので(説明書を読まないタイプなもので)簡単に説明を。鼻に当てる部分(写真でいう赤〇の部分)の向きが平行になっていないと水が漏れます。
斜めにすると水が出る仕組みになっているので注意です!水量はMAXのラインまで(約250mL)。
②Nasenspülsalzを入れて振る
水を入れた容器にNasenspülsalz(鼻洗浄用の塩)を入れます。容器を購入した際にいくつか一緒に入っていますが、もちろん塩だけ別売りされてます。塩を入れたらフタを閉め、後は軽く振るだけです。ここでまたまた注意ポイント。容器の構造上(手で押したりしなくても自然に水が出てくる作り)完全に密閉されないため、フタを抑えながら振らないと水が漏れます。塩は比較的溶けやすいのでフタを抑えながらシャカシャカ振りましょう。
③容器を鼻に当てる
容器の準備ができたら洗面台の前に立ちます。ドアは閉めましょう。なぜなら鼻洗浄中の姿は誰にも見せたくないくらい面白い光景なので(笑)。さすがに私が使っている写真は載せられないので、パッケージのきれいなお姉さんを。
容器の青い部分を斜め上に上げて、右でも左でも構わないので鼻の穴に青い部分をしっかりと密着させましょう。右に当てれば左から、左に当てれば右から勝手に水が出てくるので、容器内の水がなくなるまでただひたすら待ちます。口は開けないと苦しいですよ(笑)。ときおり口に水が入って来て「しょっぱっ!」ってなります(笑)。容器内の水がなくなったら鼻から外して洗浄完了です。
少し強めの水圧で洗いたければ容器を軽く押してみてください。ただし押し過ぎには注意!
鼻洗浄【Nasendusche】する際の注意点
①水は清潔なものを使う
当たり前のことではありますが水は清潔なものを使いましょう。説明書によると「Trinkwasserqualität(飲めるレベルの品質の水)」を使うようにとのことです。推奨されているのは下の3つ↓。
- Leitungswasser:水道水(くんだばかりの新鮮なもの)
- sterilem Wasser:滅菌水(dmやMüller、ネットでも気軽に購入できます)
- abgekochtem Wasser:沸騰させた水(体温程度まで冷ましたもの)
付属のNasenspülsalz(洗浄用の塩)には防腐剤が入っていないため作り置きはダメ。作ったらすぐに使いきってくださいね。
②必ず塩を使う
鼻洗浄には必ずNasenspülsalz(鼻洗浄用の塩)を使いましょう。この塩は血液のミネラル含有量にあわせた濃度にするために使います。塩を使わなかった場合(濃度が高すぎたり低すぎたりした場合)、不快な刺激や副反応の原因になる可能性が高く注意が必要です。EMSANの塩は2.5gずつ個包装されており、1回に1つ使い切る感じなので濃度に悩むことはまずないです。
説明書には「ほかのメーカーの鼻洗浄容器にEMSANの塩を使いたいときは、薬局で薬剤師に使用料を尋ねるように」と書いてありました。ご注意を!
③使用回数を守る
鼻が不快だとついつい何度も洗浄したくなりますが、なにごとも「やりすぎ」はよくないので使用回数を守りましょう。
- 1日にMAX3回まで
- 基本的には1日1回を推奨する
- 長期的な鼻洗浄治療をするときは1日2~3回が効果的
花粉症の時期にしか使わないのであれば、1日3回まで使用しても大丈夫だと思います。ただ経験からすると鼻の奥が(鼻のかみ過ぎなどで)炎症気味のときは洗浄液が染みることがあるので、鼻の状態にあわせて使い分けるとよいかもです。私は起床時と寝る前に1回ずつ洗浄しました。
④使用年齢などを守る
3歳からであればお子さんも鼻洗浄できます。使い方が理解できる年齢なのかな?妊娠中・授乳中でも問題なく使えるそうです。
⑤容器は清潔に保つ
これも当たり前ですが容器は清潔に保ちましょう。毎日すみずみまでピカピカにする必要はありませんが、使用後は雑菌の繁殖を防ぐためにも特に容器内が乾燥しやすい状態で管理するとよさそうです。説明書によると、「使用後はお湯ですすぎ、鼻に当てるアタッチメント部分を容器の下にしまい、フタは開けたまま立てて乾燥させる」とのことです。
個人的にアタッチメント部分も乾かしたいと思ったので、私はアタッチメントは上に向けた状態で容器を下向きにして、タオルなどに斜めに立てかけて乾燥させてます。容器内が乾けば問題ないですよね。
容器のお手入れ方法
私の場合花粉の時期が過ぎたらほぼ使わなくなるので、花粉症の症状が見られなくなったらしっかりと洗浄してしまっています。説明書には4パターンのやり方が書いてありました。
- 食洗器で洗う
- 熱湯ですすぐ
- 煮沸消毒する
- Autoklaven(滅菌できる機械)を使う
Autoklavenを持っている人はあんまりいないのでは?と思ったけど、書いてあるってことは一般家庭にもあるのかな?Autoklavenを使う場合は121℃で約20分滅菌するそうです。
私は食洗器、、、はなんとなく嫌だし、熱湯ですすぐと(おっちょこちょいなので)火傷しそうだと思ったので、煮沸消毒にしました。
煮沸消毒のやり方
①パーツをはずす
まずは容器からアタッチメント部分を外します。アタッチメント部分を下に回転させて引っ張るそうなんですが、、、固い。本当に外れるの?と思って説明書を見ると「けっこう固いからある程度の力が必要です」って書いてあった(笑)。回転させるというよりは左右交互にねじりながら下に引っ張る感じにすると抜けました。
②お湯を沸して容器を入れる
容器がすっぽり入る大きさの鍋に、これまた容器がすっぽり入るくらいのお湯を沸かします。煮沸消毒には80℃以上のお湯を使う必要があるので、しっかり沸かしましょう。ちなみにAutoklavenでは121℃で滅菌するとのことなので、沸騰したお湯をかけても溶けたりする心配はありません。
沸いたら①を鍋に入れて10分以上煮沸しましょう。トングや木べらなどで容器内にお湯がしっかり入るように最初だけ容器を抑えるとやりやすいと思います。
③乾燥させる
あとはお湯から取り出して乾燥させるだけです。容器内のすみずみまでしっかりと乾かしましょう。乾いたらパーツを元通りにはめ込んで完了です。私は来年の花粉の時期まで箱に閉まって休んでもらってます。
辛い花粉も鼻洗浄【Nasendusche】で乗り切ろう!
花粉症になる前は花粉のニュースが流れても「ふーん」と思っていました。花粉症がこんなに辛いなんて知らなかった!昼間の鼻むずむずや滝のように流れる鼻水もつらいですが、特に夜に鼻が詰まって眠れないのは本当に辛い。鼻洗浄のおかげでだいぶ緩和されました。ありがたい。薬や鼻スプレーなどのほかの方法もありますがそれについてはまたの機会に。薬を使いたくない方はまずは鼻洗浄を試してみてくださいね。
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