こんにちは、はるです。フレッシュな生のクランベリーを使ってジャムを作りました。手順は少なくとっても簡単!ジャムを手作りするのさえ初めての私ですが、失敗することなくあっという間にできちゃいました。レシピというほどのものではないですが、作り方をご紹介したいと思います。
生のクランベリーを発見
ドイツのBIOスーパーのひとつ【Alnatura】に行ったときに、初めて生のクランベリーを見つけました。生のクランベリーを見るのは初めての私。目の前にある果実が何なのかわからないにも関わらず、コロンとしたフォルムときれいな赤色にみとれて思わず手に取ってしまいました。
クランベリーはドイツ語で「Cranberrie」。パッケージの文字を見てやっとそれがクランベリーであることに気が付きました。
買ってみよう
「ベリーにおいしくないものなんてない」と思っている私。初めての生のクランベリーにテンションも上がり、迷わず買い物かごにINしました。パッケージが紙なのもエコでステキ。隙間からコロンコロン実が出てくるのなんて気にもなりません。「どうやって食べようかな♪」とウキウキしながら家に帰りました。
生のクランベリーってどこで買えるの?
ドイツに住み始めて6年になりますが、今まで生のクランベリーの存在に全く気が付きませんでした。今回発見したのはBIOのスーパーの冷蔵コーナー。普通のスーパーでは見かけたことはないなと思って調べてみたところ、生のクランベリーはあまり出回っていないんだとか。暑さにとても弱くて常温保存ができず、店舗での管理が大変なのが理由のようです。
日本では「コストコで見かけたよ」という人がちらほら。生のクランベリーに出会うのはなかなかないことのようなので、出会えたらラッキー!ぜひ手に取ってみてくださいね。
クランベリーは生で食べられる?
初めての生のクランベリーにテンションがあがり、家に帰ってさっそく1粒食べてみました。「…おいしくない…」。実はポップコーンのように軽く、渋みと酸味が強くてとても食べられたものではありませんでした。がっかり。
調べてみたら、クランベリーはエグミが強くて生食に向いていないそうです。知らなかった。せっかくなので”とん”にも生で1粒差し出したところ(ひどい嫁だ 笑)、食べた瞬間何ともいえない表情を浮かべ「何ともいえない味だね」とひとこと。2人で貴重な体験ができました(”とん”にとっては半ば強制的ですが 笑)。
生のクランベリーの食べ方
生では食べられないとわかったところで、せっかく手に入れたフレッシュなクランベリーをおいしく食べるにはどうしたらよいのでしょう。答えは簡単、「加工すればいい」!
砂糖との相性がよく、ジャムやジュース、ソースにするとおいしく食べられます。マフィンやパウンドケーキなど焼き菓子に使うのもおすすめです。ちなみにヨーロッパでは肉料理のアクセントに赤色が美しいクランベリーソースが添えられていることがあります。
そういえばミュンヘンのクリスマスマーケットでイノシシ肉のサンドを食べたときも「そこに置いてあるクランベリーソース(またはジャム)をかけるとおいしいよ」と店の人が教えてくれました。肉の独特の香りを和らげるだけでなく、ほのかな酸味がアクセントになって確かにおいしかった!
生のクランベリーを使ったジャムの作り方
材料
- クランベリー:250g
- 砂糖:150~250g
- 水:250g
砂糖の種類
砂糖の種類はグラニュー糖でもキビ砂糖でもお好みのもので。今回私が使ったのはサトウキビが原料の「Rohrohzucker」です。種類によって多少風味が変わるので、気になる方はシンプルにグラニュー糖を使うとよいかと思います。
砂糖の量
砂糖の量は同量が基本ですが、控えめにするとあっさり食べやすい感じに仕上がります。私は今回200gで作りました。甘すぎず物足りなくもなくちょうどよかったです。
レモンは使わなくてもいい?
一般的にジャムを作るときにはレモンを使いますが、クランベリーでジャムを作るときは必要ありません。なぜならクランベリーにはペクチンが豊富だからです。このペクチンはジャムのとろっとした食感を作るために大切な成分で、果物が熟していなかったり熟しすぎていたりすると少なくなる傾向にあります。それを補ってくれるのがレモンなわけですね。
ただレモンには「鮮やかな色にする」という働きもあるため、よりきれいに仕上げたい場合は少量加えるのもよいと思います。
作り方
①生のクランベリーを洗う
クランベリーを洗って水気をきる
②小鍋に材料を入れる
小鍋に洗った生のクランベリー、砂糖、水を小鍋に入れて軽く混ぜる。
③火にかけアクを取る
中火で火にかけ沸騰させアクを取る
④煮詰める
弱火にして木べらで実をつぶしながら煮詰める
⑤できあがり
好みの固さになるまで煮詰めて完成!(約10分)
ポイント
- アクは最初に出てくる分を取り除く程度で大丈夫
- 実をつぶすことでエグミが和らぐ(つぶし具合はお好みで)
- 冷やすと出来上がり時よりも固まるため煮詰め過ぎに注意
ペクチン豊富といわれるだけあって、煮詰め始めて早い段階でとろみがついてきます。今回は10分ほど煮詰めて市販のジャム程度の固さに仕上げましたが、徐々に固めのゼリーのように固まってしまいました(これはこれでパンに塗りやすくてよかったのですが)。クランベリーの量や好みによって煮詰め時間は調整するとよいと思います。
保存方法は
今回保存に使ったのはWECKのガラスキャニスターです。これがすごくよかった!2ヶ月経った今でもカビひとつ生えていません。しかも見た目もかわいい!
煮沸消毒してジャムを入れ、ゴムパッキンを挟んでフタをして留め具でしっかり封をするだけ。初めて使う際は留め具が扱いにくく感じるかもしれませんが、使っているうちに慣れるので大丈夫。今回使ったのは2種類。どちらも日本で購入できます。
左側は【Mold schape(モルドシェイプ) 】250mL
モルドシェイプは飽きの来ないスタイリッシュなデザインで、何といっても使いやすいのが魅力です。漬物やピクルスを漬けるのにも使えるのはもちろん、フタを開けてそのまま食卓に並べてもおしゃれ。
右側は【Deco Schape (デコシェイプ)】220mL
デコシェイプはTulip Schape(チューリップシェイプ)に似ているのですが違うタイプのもので、丸みが強くコロンとしたフォルムがとても愛らしいです。個人的にプリンとかゼリーとか作るのに使うとかわいさがアップする気がします。
作ったジャムが意外と多く、Mold Schapeの瓶に入りきるかなと思ったのですが微妙に入らず。2瓶に分けました。どちらも小さめなので冷蔵庫でも場所を取らないのも嬉しいポイントです。
保存期限
保存期限は砂糖の量によって変わります。糖度50%以上のものであれば(きちんと消毒・密閉・冷蔵ができているのが条件)半年~1年ほど持つようです。低糖度であればどうしてもカビが生えやすくなるため、1~2週間ほどで食べられる分だけ冷蔵庫で保管し、残りは冷凍保存すると安心です。
生のクランベリーで作ったジャムはおいしい!
ほどよい酸味とほどよい甘さ、そしてきれいな赤色のクランベリージャムはとってもおいしかったです。毎朝食べるヨーグルトに入れたり、”とん”が職場におやつ代わりに持っていくパンに塗ったりして楽しんでます。赤い色って元気がでるから不思議。生のクランベリーを見つけたら、ぜひジャム作りに挑戦してみてくださいね。
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