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Stefanと日本映画を観に行ってきました!ミュンヘンでも日本映画が観られるの?

こんにちは、はるです。先日お友達でもありタンデムパートナーでもあるStefanと日本映画鑑賞してきました!(Stefanが気になる方は「StefanとHaru」を読んでみてください!)実は、ミュンヘンでも日本の映画が観られるんです。これは嬉しい!

映画を観に行く前に、最近できたパンケーキ屋さんに2人で行ってみました。なんとミュンヘンでふわふわのパンケーキが食べられるんです!(パンケーキのお店については「パンケーキカフェ」に詳しく書いてますのでどうぞ!)ちなみにこんな感じ↓

パンケーキ

ボリュームがありそうに見えますが、私もStefanもペロリでした。映画まで3時間ほどあったので、のんびりおしゃべりタンデムタイムです。毎週会っているにも関わらず、話が尽きないのが不思議。うっかり長居しそうになりましたが、雨ということもあって少し早めにパンケーキ屋さんを後にしました。

 
うさこ
2人はどこに映画を観に行ったの?

今回行ったのは「MONOPOL」という映画館です。場所は Schleißheimer Str. 127 で、Nordbad(トラムの駅&停バス停)の近くにあります。地下にあって、部屋は全部で3つだけのコンパクトでかわいらしい映画館。

映画館01
映画館02

ミュンヘンにはこじんまりした可愛らしい映画館がたくさんあって、それぞれ上映している映画が異なってて面白いです。

いつでも日本映画が観られるの?

残念ながらいつでも日本映画が観られるわけではありません。さらにいうと最新の邦画が観られることは少ないと思われます。例えば「万引き家族」のような賞を取ったり話題になったりした邦画であればタイムリーに上映されることもありますが、基本的にはレアケースだと思われます。

 
ねこきち
じゃあ、どんな日本映画が観られるのかな?

ドイツで話題に上がったものや、その映画館で「上映したい」と思われたものが多いようです。例えば是枝監督の作品はドイツでも人気があって、年に少なくても1回はどこかで上映されていたりします。「新聞やニュースで取り上げられたもの」「日本の有名な監督の昔の作品」「美術館などで特別展示されているものに近い内容のもの」などなど、その時々で上映されるものは変わってきます。

日本映画を上映している場所を探すには

詳しくはまた別の記事で紹介しようと思いますが、今現在ミュンヘンで上映されている日本映画を探したければ「münchen japanische filme」で検索をかけてみてください。今回調べたときには下のように出てきました。

日本映画

日本語でお知らせが出るなんて!もちろんミュンヘンで上映されている全ての日本映画が出てくるわけではありませんが参考になりますよね。後はドイツ語にはなりますが、日本映画について(映画館とかホールとかの)サイトがたくさん出てくるのでのぞいてみてください。(あればですが)近々観られる日本映画の情報がでてきます。

 
うさこ
アニメはドイツでも人気なの。今回調べたときはワンピースとかポケモンとかもやってたよ!

今回観た映画は【Das Glücksrad】

今回観たのは濱口竜介監督の「偶然と想像」です。ドイツ語タイトルは「Das Glücksrad」。映画のタイトルって国によって異なりますが、それぞれの国でタイトルとして選ぶ言葉が違うって面白いなと個人的に思います。

濱口監督は村上春樹原作の短編小説を映画化した「ドライブマイカー」の監督として知られていますよね。「ドライブマイカー」はアカデミー賞の国際長編映画賞やカンヌ国際映画祭の脚本賞などを受賞した作品としても有名ですが、実は「偶然と想像」もベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しているんです。Stefanに映画に誘われていなかったら、知らないまま過ごしたかもしれない私。(もっと日本の文化に積極的に触れなくては!)

【Das Glücksrad(偶然と想像)】ってどんな話?

偶然と想像は全90分の作品で、約30分ずつの短い話3つで構成されています。

  • 第一話:【Magic -or something less assuring-】(魔法 ーよりもっと不確かー)
  • 第二話:【 Door Wide Open】(ドアは開けたままで)
  • 第三話:【Once Again】(もう一度)

3つは全く別の話で、話の内容的に交わることはありません。いずれも車や部屋の中での「会話のみ」で話が進む、とても「静か」な作品です。でも静かだからといって物足りないことはなく、逆にほかの情報に邪魔されることなく楽しめます。内容はネタバレになるので書きませんが、個人的には第三話が面白かったです。

Stefanと映画を観るまで

Stefanが席を予約してくれていたので、入り口では支払うだけでスムーズに入れました。一番後ろの端っこが私たちの席。誰も来ないから貸し切りかと思いましたが、開始10分前くらいに女性(ドイツ人かな?)が1人入ってきました。席は同じく一番後ろ。通路が片側にしかなく、すでに座っていた私たちは立ち上がって道を開けました。

ドイツで通路を開けるときは

余談ですが、この女性が来た際にStefanは通路側に、私は座席の前に立って通れるスペースを開けました。するとStefanがそのあと(日本語で)私にひとこと。「ドイツでは反対向きに立ってたほうがよかったかな」と。私は席側を向いて立ってよけたので、私のおしりが女性側を向いていました。それは失礼だそうで。確かにおしりを人に向けるのは日本でも失礼ですよね。とても狭かったこともあって、なんとなく顔どうしが近づくのは避けたほうがよいかなと思ったのですが。確かにおしりを向けられるのは嫌かも。次から気を付けようっと。

映画のお供は

日本ではポップコーンとジュースが定番ですが、ドイツでは必ずしもそうではないようです。映画が始まる前に「何か飲む?」とStefanが尋ねてくれましたが、パンケーキとカプチーノでお腹がパンパンだったので「大丈夫!」と断りました。「オッケー。ちょっと行ってくるね。」とStefanは出ていきました。そして数分後、彼の手には紙ナプキンに包まれた2枚の大きなクッキーが!チョコ味とプレーン味。半分こして食べました。映画が始まる前にほとんど食べ終えちゃったので「映画のお供」ではなかったですが、とってもおいしかったです。ちなみに飲み物や食べ物は売店で売っています。

映画を観て

結局、室内には私とStefanと女性の3人だけのままで映画はスタートしました。「予約しなくてもよかったね」とStefanが笑います。部屋に扉はなくカーテンがあるのみ。始まる数分前に係りのお兄さんが「シャッ」とカーテンを閉めるだけ。こういうのも何だかドイツっぽくてよいですよね。

映画を観ながら時折「チャライ?」「足立って東京の?」とか、Stefanの疑問に小さな声で答えます。今回はドイツ語字幕で音声は日本語でした。Stefanはすでに同じ映画を一度観ており、そのときはドイツ語字幕中心に観たそうで、今回は主に「日本語を聞いて楽しんでみる」とのことでした。逆の立場でもそうですが、映画を観るときに母国語以外の言葉で聞くのは結構大変ですよね。でも、Stefanは大変そうというよりは、とっても楽しそうでした。私もドイツ語で映画を楽しく観られるくらいになりたいな。

映画はとっても楽しかったです。久々に邦画を観ましたが、やっぱりなんというか落ち着きますね。DVDやネットでも簡単に映画や動画を鑑賞できますが、映画館に足を運んで観るのはやっぱりいいものです。帰りは家の前まで送ってくれる紳士なStefan。「映画の出演者で誰が好きだったか」「3つの話のうちどれが面白かったか」とか、映画の感想を話しながら帰りました。あー楽しかった!Stefan、ありがとう!!

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