日本に荷物を送る際にお世話になっているのが「DHL」。ドイツに来た当初は紙の伝票に記入して(間違ってるわよ!って突き返されないかなって)ドキドキしながら窓口に持って行っていましたが、オンラインで伝票作成できちゃう時代になりました。オンラインアカウント登録を済ませておくと、伝票作成時にいちいち名前や住所を記入しなくて済むのでとっても楽!
DHLサイトで何か物を買うときもスムーズだし、不在時に荷物が届いたときの対応方法が登録できる点も魅力です。アカウントの登録自体は簡単で「4ステップ」で終わります。さっそく登録方法を見て行きましょう。
ステップ1
DHLのサイトへ行く
DHLのWEBサイト(ここをクリック)に行きます。右上の人の絵が描いてある「Login」にカーソルを合わせると写真のようにタブが出てくるので、「Sie haben noch keine Kundenkonto? Jetzt kostenlos registrieren」をクリックします。赤いボタンの「Login」は、すでにアカウントを持っている方用なので、間違わないように注意です。
名前・メールアドレス・パスワードを入力(①~④)
入力画面になるので、それぞれ入力していきます。
- ①VORNAME(下の名前)
- ②NACHNAME(名字)
- ③E-MAIL(メールアドレス)
- ④PASSWORT(パスワード)
パスワードの注意点
パスワードの入力をする際、下のような画面が出てきます。
ここには必須条件が書かれており、達成すると項目が緑色に変わります。条件は以下の3つです。
- 「最低でも8文字」
- 「少なくても1つは大文字か小文字にする」
- 「少なくても1つ数字を入れる」
さらにTIPP(助言)として「123やaaaのように、連続した文字は使わない」「Autoのように辞書に載っている単語を使わない」ことが推奨されています。
2つの項目にチェックを入れる(⑤~⑥)
名前・メールアドレス・パスワードの入力が終わったら、その下にある2つの項目を確認しましょう。
⑤Ich möchte auf mich zugeschnittene Informationen zu Produkten und Services von DHL Paket GmbH und Deutsche Post AG per E-Mail erhalten.(DHLやDeutsche Postから商品やサービスの情報をメールで受け取りたい)
⑥Hiermit akzeptiere ich die Allgemeinen Geschäftsbedingungen.(一般利用規約に同意します。)
⑤はお好みでチェックを入れても入れなくても構いませんが、⑥にはチェックを入れないと次に進めません。チェックを入れたら、左下にあるWEITER(次へ)をクリックして次に進みます。
ステップ2
住所を入力する(①~④)
個人情報を入力していきます。
- ①STRASSE(通り)
- ②HAUSNUMMER(番地)
- ③PLZ(Postleitzahlの略。郵便番号)
- ④ORT(都市名)
Residenz München(レジデンツ)を例に挙げると
- ①Residenzstraße
- ②1
- ③80333
- ④München
のように記入します。ドイツ以外の国にお住いの方でアカウント登録をしたい場合は、ORTの下の「Für die Anlage und Änderung einer Adresse außerhalb Deutschlands nutzen Sie bitte das folgende Formular.」の「Formular」部分をクリックすると専用の入力ページに飛びます。
Sicherheitsfrage(⑤秘密の質問)を入力する
秘密の質問はパスワードを忘れて新しく設定するときに必要になります。SICHERHEITSFRAGEの欄の右側のV字部分をクリックして、8つの質問から好きなものを1つ選んでください。
- A:子供のころに住んでいた場所の通り名は?
- B:あなたの母親の旧姓は?
- C:初めて飼ったペットの名前は?
- D:あなたはパートナー出会った場所は?
- E:一番好きな映画は?
- F:あなたの初めての雇用主の名前は?
- G:最初に乗った車は何?
- H:あなたの親友の下の名前は?
質問を1つ選んだらカーソルを合わせてクリックします。下のANTWORT(答え)の欄に質問の答えを記入したら、画面右下のWeiterをクリックして次に進みます。
ステップ3
荷物受け取りサービスの登録をする
次に、Paketempfang und Services(荷物受け取りサービス)の登録をします。荷物が届いた際(主に不在時)にどうして欲しいのかを登録できます。後で設定することもできるので、お急ぎであればスルーしても問題ありません。ここでは一つひとつ簡単に説明しておきます。
①Packstation
Packstationは、街中やスーパーの中に設置されているコインロッカーのような黄色いボックスのことです。ここで登録しておくと、Packstationでの受け取りが可能になります。家にいないことが多い方にとても便利です。
必須条件が2つあります。「Vollährig(成人)」であること(ドイツだと18歳以上だったはず)と、「POST&DHLアプリ」をダウンロードすることです。
登録のやり方
A:生年月日を登録します。日本と違って「日・月・年」の順番なので間違えないように気をつけてください。
B:携帯番号を登録します。左側の「VORWAHL」はモバイル市外局番のことで、V字部分をクリックすると「0151」「0152」「0157」など数字が出てくるので、ご自分の携帯番号の頭の数字を選びましょう。(モバイル市外局番は、o2・Vodafone・Telekomなどネットワーク事業者によって異なります。)モバイル市外局番を選択したら、残りの携帯番号を右側に入力してください。
AとBを入力し終わったらSpeichern(保存する)を押して終了です。(利用する際はアプリから操作するようですが、まだ使ったことがないので試してみてからまた報告します。)
②Paketumleitung
Paketumleitungは、Packstationか支店で常に荷物を受け取るサービスです。家に届くことはないので、家で荷物を待っている必要がないのがメリットです。ただし、他のサービス(例えば場所指定、曜日指定、隣人に預ける手続きなど)を登録している場合は、そちらが優先されるので注意してください。
登録する前に
(個人的には)このサービスを登録したいのなら、この段階で登録せずにアカウント登録終了後に再度ログインしてから登録することをおすすめします。理由は「ここで登録しても、登録が完了しないから」です。つまりこの時点で荷物は家に届いてしまうわけですね。
荷物の受け取りは個人情報を扱うため、Deutsche Postが提供している「POSTIDENT」という本人認証代行サービスを利用する必要があります。そのため、結局ここを離れて改めてDHLサイトにログインし直し、本人確認を済ませなくてはならないわけです。本人確認が無事に終わったら、家に「TAN」が届きます。TANは数字や文字が組み合わさった暗号のようなもので、一度切り有効のワンタイムパスワードのことです。このTANの入力が完了すると、やっと登録が終わります。長い道のりですね…。
一応、ここの画面でできる登録だけ紹介しておきます。
登録のやり方
Paketumleitungをクリックすると、登録した住所から近くのPackstationか支店を自動で探してくれて、いくつか候補を挙げてくれます。表示された候補をクリックすると対応サービスなど詳細が確認できるので、自分に合った場所を選びましょう。選んだら下に出てくる「Standort auswählen(場所を選択)」をクリックします。注意点が表示されるので、確認して「Bestätigen(確認)」ボタンを押して完了です。
場所を変えたい場合は再度「Paketumleitung」をクリックし、右下に出てくる「Paketumleitung ändern」を押します。登録内容を消したい場合は右下の「Deaktivieren(無効にする)」をクリックしてください。
ちなみに、Bestätigenをクリックして登録を完了させると上記のような画面がでてきます。赤文字の「hier」をクリックするとDHLのホームページに飛ぶので、ログインすると本人確認などの登録を続けられます。もちろん後からでもできます。
③Ablageort
Ablageortは、配達時に荷物を置いておく場所を指定できるサービスです。「雨に濡れない」「人目につかない」場所を推奨しています。
- A:Terasse(テラス)
- B:Garage(ガレージ)
- C:Gartenhaus(ガーデンハウス)…庭に設置している納屋のような小さな小屋のこと
- D:Carport(カーポート)…屋根のある車を駐車する所
A~D以外の場所を指定したい場合はEにチェックを入れて、すぐ下の欄に希望の場所をドイツ語(もしくは英語)で記入しましょう。ご近所のお姉さんはいつも自分の家玄関の前に配達してもらっています。おそらくEで登録しているんじゃないかな?
基本的には配達員はベルを鳴らさずに指定場所に荷物を置いていってくれますが、もし毎回ベルを鳴らしてほしいのであれば、Eの下にある「Zusätzliche Option(追加のオプション)」をクリックして「Vor der Zustellung soll der Zusteller klingeln.(配達前に配達員がベルを鳴らします)」という項目にチェックを入れておきましょう。(私たちの場合、チェックを入れてなくても毎回ベルを鳴らされているんですけどね…。)
ルームメイトや同居人も同じ場所に荷物を届けてほしい場合は、一番下の赤文字の「Weitere Personen hinzufügen(人を追加する)」をクリックして名前を入力し、Speichernをクリックして保存しておくと便利です。
④Liefertage
Liefertageは、指定した曜日にのみ荷物を受け取るようにできるサービスです。時間までは指定できませんが、働いている方や子供さんの送り迎えなどで家にいない日が分かっている方にはとても便利です。
登録のやり方
登録は簡単で、曜日ボタンをクリックするだけです。日曜配達はありませんが、土曜配達が選べるのは嬉しいポイントですね。「月水金」のように複数登録もできます。登録が終わったら左下の「Speichern(保存)」を押してください。
⑤Nachbar
Nachbarは、不在時に指定したご近所さんに荷物を預けるサービスです。ドイツでは不在時にご近所さんに荷物を預けるのは一般的な方法ですが、あまりよく知らない人に預けるのが苦手な人はNachbarを登録しておくと便利です。「ご近所さん」といっても誰でもよいわけではなく「同じ家」「隣の家」「向かいの家」に住んでいる人のみ登録可能な点だけ注意しましょう。相手の了承を得てから登録してくださいね(人の荷物を預かるのを嫌う人もいるので)。
登録のやり方
- A:VORNAME(下の名前)
- B:NACHNAME(名字)
- C:STRASSE(通り)
- D:HAUSNUMMER(番地)
A~Dにご近所の方の情報を入力して、左下にあるSpeichern(保存)を押すだけです。
同居人の荷物も同じくご近所さんに預けたい場合は、Dの下にある「Meinen Paketempfang an meinen Nachbarn mit Mitbewohnern teilen」で登録できます。赤の「Weitere Personen hinzufügen」をクリックし、同居人の名前を入力して「Speichern(保存する)」をクリックしましょう。
⑥Zustellbenachrichtigung
Zustellbenachrichtigungは家にいなくて荷物を受け取れず、荷物が行方不明になったときにメールで集荷情報を教えてくれるサービスです。Post & DHL Appの登録が必要になりますが、荷物がなくなることはドイツでは珍しくないことなので登録しておくと安心感が違いますね。
登録のやり方
説明によるとアプリでこのサービスを有効化する際に、一度だけ携帯電話番号による身元確認が必要になるそうです。
- A:VORWAHL(モバイル市外局番)
- B:MOBILFUNKNUMMER(携帯番号)
モバイル市外局番は選択制なので、V字マークを押して携帯番号の頭の数字を入力しましょう。残りの数字を携帯番号の項目に入力したら、左下の「Aktivieren(有効化)」を押してください。サービス利用はアプリからしてくださいね。
ドイツ以外の携帯番号を登録したい場合は、Aの下にある赤文字の「Kundenservice」に問い合わせると登録できるようです。
⑦Bonusprogramm
Bonusprogrammは買い物などに使えるポイントを溜めるサービスです。(私はまだ使ったことがないので具体的にいつポイントが溜まるのかは分かりませんが)説明によると「Packstationでの荷物の送受信時などにポイントが溜まる」そうです。
登録のやり方
Aの「Ja, ich möchte am DHL Bonusprogramm teilnehmen und stimme der hier beschriebenen Nutzung meiner Daten zu.」(DHLのボーナスプログラムに参加し、ここに記載されている個人データの使用に同意します。)にチェックを入れるだけです。
ステップ④
ステップ①~③の入力が終わったら、ステップ③の画面右下の赤いボタン「Registrierung abschließen(登録完了)」ボタンをクリックします。
〇〇 △△様には自分の名前が入ります。赤いボタン「Registierung bestätigen(登録確認)」をクリックしましょう。
上記の画面が出たら登録完了です。スタートに戻るなら右下の「Weiter zur Startseite」を、ログインしたいなら左下の「Zum Login」をクリックしてください。
終わりに
DHLには本当にいつもお世話になっております。すでにアメリカでは手書きの伝票では荷物を受け付けてくれないそうで、ドイツにもその波は近いうちに来るかもしれません。オンラインアカウント登録を済ませておけば、その波にも乗れそうですね。ぜひこの機会にアカウント登録に挑戦してみてくださいね。
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