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PayPal(ペイパル)のアカウントが乗っ取られた!不正利用された場合の対処法は?

こんにちは、はるです。先日とん(主人)がションボリして報告に来ました。「なんかペイパルでお金使われたっぽい」とのこと。「それは大変だ!」ということでいろいろ調べて対処して、何とか無事にお金も返してもらえました!実際に同じ被害にあっている方が意外と多いようです。そんな方たちのお役に立てるように、私たちの経験&対処法をご紹介したいと思います!

どうやって被害に気が付いたのか

被害に気が付いたきっかけはペイパルからのメールです。全部で5通のメールが立て続けに届いていましたが、とんが気が付いたのは全てのメールが届いた後です。途中で気が付ければ被害にあう前に対処ができたかもしれませんが、私たちの場合は「時すでに遅し」状態でした。

いくら被害にあったの?

どんに「いくら使われちゃったの?」と尋ねると「500円」とのこと。どうも数日前にペイパルから送られてきた500円クーポンを狙った犯行のようです。私たちの場合はまず「500円クーポン」を不正利用され、その後に別で500円クレジットカードから不正利用されました。なので、実際に個人的に被害にあったのは「500円」です。

 
うさこ
ほかの被害にあった人たちの金額も500円~1000円ほどと比較的少ない金額だったんだって。
 
ねこきち
ペイパルからたまに届く500円や1000円のクーポンが狙われたんだね。

実際に届いたメール

① 〇〇様 お客さまのPayPalアカウントにカードが登録されました

最初のメールの件名は「〇〇様 お客さまのPayPalアカウントにカードが登録されました」でした。

???な内容ですよね。調べてみると、パスワードや登録情報を変更された報告メールのようです。自分で変更していない場合はこの時点で「乗っ取り」が起きているわけですね。このメールが来た時点で気が付いたときは、すぐにログインしてみることをおすすめします。ログインができればすぐに不正利用の旨をペイパルに報告しましょう。パスワードが勝手に変更されていた場合はログインができなくなっているので、電話で問い合わせしてください。

②お客さまの申し出により、ALIPAY (EUROPE) LIMITED様への支払いが行われました

2通目のメールの件名は「お客さまの申し出により、ALIPAY (EUROPE) LIMITED様への支払いが行われました」です。ここですでに不正利用が確定したもようです。

ペイパルからのメール

さらに下に取引の詳細が添付されていました。

ペイパルからのメール

特別キャンペーンは、数日前にペイパルからメールで送られてきたクーポンの内容と一致します。つまり、このメールはクーポンが使われた報告なわけです。水色の線部分から分かるように、取引から180日以内であれば取り消しなどの対応をしてくれそうですね。

 
うさこ
この時点では500円分のクーポン券を使われただけなの。個人的な被害金額は0円だね!

③ALIPAY (EUROPE) LIMITED様への支払いの領収書

3通目のメールの件名は「ALIPAY (EUROPE) LIMITED様への支払いの領収書」です。何かしらの支払いがされたようです。くすん。

ペイパルからのメール
支払金額の詳細が下に続きます。
ペイパルからのメール

「3.68€を日本円(JPY)に換算して500円の支払いになりますよ」というお知らせです。さっきのクーポンとは別で、クレジットカードから500円不正利用されたんですね。恐らくクーポン使用後もこちらに動きがなかったため、ついでも500円使われたのだと思います。(しつこいですが)早く気が付くことが大切です!

④支払規約のキャンセルについて

4通目のメールの件名は「支払規約のキャンセルについて」でした。「支払い」「キャンセル」とありますが、残念ながら今までの支払いが無効になったわけではありません。

だんだんと詳細が見えてきました。水色の線部分から分かるように、どうやら今回の500円の支払いは「Chatwork」を使った不正利用だったようです。この「支払い規約のキャンセル」の目的は、500円を使った後で支払先(Chatwork)との繋がりの形跡を消すのが目的なのかな?言い回しがちょっぴりややこしい(と個人的に思う)から、結局何を知らせるメールなのかが分かりにくいですよね。

⑤終了したアカウントのステータス

最後5通目のメールの件名は「終了したアカウントのステータス」です。この時点で乗っ取られたアカウントが削除されてしまいました。つまり、とんのペイパルアカウントは無くなってしまったわけです。

ペイパルからのメール
ペイパルからのメール
文章の初めに「PayPalアカウントの解約をご希望とのこと、残念に存じます」とあります。アカウントを乗っ取り、不正利用し、さらにアカウントを解約するという。手慣れた感じが伺えますね。アカウントをなぜ削除する必要があったのかは後ほど説明します。

各メールの間隔は1~2分と短く、相手が犯行に気が付く前に全てを終わらせるのがやり口のようです。とんが異変に気が付いたのは5通目が届いてしばらくたってからでした。Gmailを使っているのですが、いちいち通知が鳴らないようにしていたこともあり全く気が付かなかったんです。通知オフも考えものですね。

Paypalの不正利用に気が付いたときの対処方法【クレジットカード】

クレジットカード会社に連絡する

ペイパルでクレジットカードを不正利用されたとしても、クレジット番号が相手にばれることはないようです。なぜならペイパルで表示されるクレジット番号は下4桁のみだから。ただし必ずしも安心ではないので、心配であればペイパルに問い合わせするよりも先にクレジットカード会社に連絡しましょう。

私たちの場合、被害にあったのが土曜日の午後だったこともありペイパルの電話受付の時間外でした。心配なまま月曜日を迎えるのはストレスフル!なので、クレジットカード会社に連絡しました。

電話たらいまわし事件

とんのクレジットカードはドイツではなく別のヨーロッパの国の銀行が発行しているものです。とりあえず問い合わせ先に電話をかけてみました。ちなみに対応はドイツ語です。とんはドイツ語が(やや)話せますが、英語のほうが得意です。細かい説明や専門的な話は英語のほうがよいのだけれど…。

  • オペレーター:「こんにちは、どうされましたか?」
  • とん:「ペイパル経由で不正利用されたのですが。えっと、英語で話しても大丈夫ですか?」
  • オペレーター:「私は英語が話せないので、しばらくお待ちください」
 
うさこ
何だか嫌な予感がするね…。

その後保留のまま時間が経過(笑)いやいや対応できないならできないで「できません」くらい言ってよー!(でも、ドイツではあるある)気を取り直してもう一度かけてみましたが、全く同じ対応でした。でも、それくらいではへこたれないのが「とん」!もう一度チャレンジ!

  • オペレーター:「こんにちは、どうされましたか?」
  • とん:「ペイパル経由で不正利用されたのですが、えっと、英語で話してもいいですか?」
  • オペレーター:「私は英語が話せないけど、頑張って話してみるわ!」
 
ねこきち
!!!お姉さん、めっちゃいい人だー!!!

英語とドイツ語を交えて何とか状況を伝えると、お姉さんは時間をかけて聞いてくれて丁寧に対応してくれました。結論から言うと、ペイパル関係の細かなこと(アカウントとかクーポン使用とか)は対応できないけれど、念のためにクレジットカードを一度破棄するようにしましょうとのことでした。

破棄といっても今のカードが使えなくなるだけで、新しいカードが届くようになっています。お姉さんが「こちらで破棄の作業をしておきますね」と言ってくれたので一安心です。(今どきは銀行アプリからでも破棄だけでなくいろいろな作業ができるみたいですね。ハイテクだ!)

ただ、これだけでは不正利用されたお金は帰って来ません。ペイパル上で起きた問題なので。

Paypalの不正利用に気が付いたときの対処方法【PayPal(電話で)】

電話で問い合わせるのが一番早いです。今回は日本円での不正利用だったので日本のPayPalに電話をかけることにしました。対応時間は日本時間の「月曜~金曜の9時~18時まで」です。私たちの場合は土曜の午後に起きたことなので、電話での問い合わせは月曜まで待たなくてはいけませんでした。

電話で問い合わせ

こちらはもちろん日本語で対応してくれるので、やり取りがとてもスムーズでした。事情を話すと、まずはとんのアカウントの動きを確認してくれました。そこで不正利用が認められ(よかった!)、今後どうなるのかを教えてくれました。

  1. クーポンの利用分は返ってこない
  2. 不正利用された500円はクレジットカード会社経由で返金する
  3. アカウントは元に戻らないので、利用する際は再度作る必要がある

クーポン分は特にこだわりもなかったため、「不正利用分のお金が返ってるのならクーポンは無くてもいっか」と思いスルーしました。もしどうしてもクーポン分も返して欲しいようであれば交渉してみてくださいね。

 
うさこ
さすがサービス大国!日本!丁寧で完璧な対応!

丁寧な対応でほっこり。お礼を言って電話を切りました。その数時間後…。とんが悲しそうに私のところにやって来ました。「クレジットカード経由で返金されるって言ってたけど、クレジットカード破棄されてたんだった。」と。そうだった!私もすっかり忘れていました(笑)この時点で18時を過ぎていたため、また明日電話で問い合わせることになりました。なかなか終わらない戦いです。

PayPalへ2度目の問い合わせ

クレジットカードが破棄されていることを伝えるべく、もう一度ペイパルに電話をかけました。

  • オペレーター:「すでに振込みをしたようなのでこれ以上対応はできないです」
  • とん:「(うそー!)」
  • オペレーター:「ただ、クレジットカードは破棄しても直前の支払いに関しては履行されると思われますので、確認されてみてください」

とのことでした。ほんのり希望が持てた私たち。

実は、クレジットカードを破棄する前日にネットで買い物をしていたんです。それが決済されたのか無効になったのかも気になっていたので確認してみることにしました。

オンラインバンキングで確認

銀行発行のクレジットカードだったこともあり、銀行のオンラインバンキングでやり取りを確認してみました。無事に500円は振り込まれており、さらにネットでの買い物も無事に決済されていました。よかった!オンラインバンキングって便利ですね!

Paypalの不正利用に気が付いたときの対処方法【PayPal(サイトから)】

もうひとつの問い合わせ方法に「PayPal問題解決センターに報告する」というものがあります。ただしこれは「アカウントが使える状態」でないと使用できません。一度ログインしてからサイト内に入力していくので、そもそもログインができなければ意味がないんです。つまり、アカウントが乗っ取られた場合(今回の私たちのケース)は無理ということです。なんてことだ!

 
うさこ
アカウントが生きている場合は、すぐにログインして問題解決センターに報告しよう!

サイトから報告する

①ログインする

問題解決センター

まずペイパルにログインして、画面上にある「ヘルプ」をクリックしましょう。画面下に進むと右側に「解決センター」とあるのでクリックします。

問題解決センター

②問題を報告する

問題解決センター

「問題を報告します」をクリックします。次に「見覚えのない取引き」を選択して、右下の「継続する」をクリックしましょう。(写真取り忘れました)

問題解決センター

「私のアカウントが他の誰かによって使用されていると思われます」をクリックします。

③詳細を入力する

問題解決センター

画面に最近のペイパルを利用した履歴が残っているので、その中から不正利用に該当するものを選びチェックを入れます。入れ終わったら下の「継続する」をクリックしましょう。

問題解決センター

「PayPalアカウントにこれらの変更を加えましたか?」と出てくるので、日付と内容を確認して「はい」か「いいえ」で答えましょう。

問題解決センター

今回起こった問題について詳細を入力できます。自由に書けるので、不安なことなどもあれば書いておくとよいかもしれません。

④パスワードを変更する

アカウントが乗っ取られるのを防ぐためにも、パスワードを変更しておきましょう。

問題解決センター
青い枠には現在のパスワード、水色の2つの枠には新しいパスワードを入力します。入力が終わったら、下の「継続する」をクリックして完了です。

報告後の流れ

報告後しばらくすると受付完了のお知らせメールが届きます。メールが来なかった場合は、再度ログインして確認してみてください。

 
ねこきち
問題解決センターに報告したら、もう安心なのかな?

問題解決センターに報告後、問題解決までには数週間かかる場合があります。「購入日より180日以内であれば、問題解決センターで意義を提出できる」とのことなので、報告後待っていても大丈夫だとは思いますが、不安だったり急いで解決したい場合は電話にて問い合わせしておくことをおすすめします。

PayPalのアカウントを乗っ取られても慌てないで!

アカウントを乗っ取られて不正利用されたとしても、早めに対応することで返金してもらえます。ペイパルでお金のやり取りがあった場合はメールでお知らせが来るようになっているので、見落とさないように日ごろからチェックしておきましょう。パスワードの変更も定期的にすることをおすすめします。PayPal自体はとても便利なものなので、安全対策をしっかりとって上手に利用していきたいですね。

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