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コルマール①【古きよき街並みとクリスマスマーケット】

こんにちは、はるです。ストラスブールから電車に揺られコルマールまでやって来ました。コルマールは友人が結婚式を挙げた町でもあって来てみたかったところ。小さくてかわいらしい町なので、1日あればゆっくり見て回れると思います。クリスマスマーケットを始めハウルの動く城のモデルになった建物など、ちょっとした見どころなどを思い出とともにご紹介します。

ストラスブール旅行1日目はストラスブール①へどうぞ。

ストラスブール駅へ

親切なホテルのオジサマとも今日でサヨナラです。ホテルに戻るたびに笑顔で迎えてくれてありがとうと心で念じつつチェックアウト。まずはストラスブール駅へ向かいます。バス・トラムの3日券は期限が切れたので、片道分だけチャージしました。

突然の贈り物

トラムを待っていると1人の女性が近づいてきました。そして”とん”に無表情でさらに無言で小さな何かを手渡します。それがこれ

メガネ拭き

メガネ拭き。メガネ拭き?「ありがとう…?」と言いつつ「?」でいっぱいの”とん”。「とんのメガネが汚かったのかな?」と不思議に思いつつ、ちょうど汚れていたし使ってみました。うん。クリアーになった。メガネ拭きを見ず知らずの方にもらったのは初めて。彼女のおかげでこの先視界クリアーに旅ができそうです。

コルマール行きの切符を購入

ストラスブール駅に着いたら、販売機でコルマール行きのチケットを購入します。私たちは今回コルマールまでローカル線で行きました。コルマールまではTGVで行くと約25分、ローカル線だと約30分。つまり5分ほどしか変りません。値段はもちろんTGVのほうがやや高めです。

券売機

ローカル線のチケットは青色の販売機で購入します。言語選択ボタンがあったので英語を選びましたが、次の画面に進むとフランス語に戻るという不思議。「結局フランス語かい」と思わず笑ってしまいました。(行き先が分かっていればフランス語でもそれほど困らず買えるので大丈夫です。)

何番線に電車が来るのかを確認したらホームに向かいます。(どのホームに電車が来るのかは、電光掲示板で確認できます。)ホームに上がる階段の横に黄色の機械があるので刻印をわすれずにしましょう。

刻印機

真ん中に挿してみたらエラーで刻印できず。あれこれ試したところ、左側に寄せてチケットを入れると刻印できました。アナログな感じ、個人的に好きです。

電車トラブル

無事にコルマール行きのローカル線に乗り込みました。座席が「おばあちゃん家にありそうなソファ」のようで、古いんだけど暖かみがあって何ともステキ。柔らかくて座り心地もバッチリです。

ローカル線

あとは発車するだけですが…。発車しない。何度か車内放送がありましたが、全てフランス語のみ。「遅れてるのかな?」なんてのんきに話していたところ5回目の車内放送。そして放送後に数人の乗客が降りる準備を始めました。これはまずい。すぐさま”とん”が乗客に尋ねに行きました。

「この電車は故障して動かないから、次の列車に乗るようにって言ってるよ」と教えてくれました。伝言ゲームのように、”とん”も後ろに座っていたフランス語が分からない人に説明します。こういいうときって助け合いですよね。

気を取り直して次の電車に

電車を降りたところに小さな画面があって、そこで次の列車がどのホームに来るか表示されるようなので待ちました。待っていると1人の女性に声をかけられます。「英語話せますか?さっきのアナウンスの内容が分からなくて。コルマールに行きたいのだけど」と女性。彼女もフランス語が分からず困っていたようです。そりゃそうだ。せめて英語でアナウンスしてくれたらいいのに!

ローカル線

数10分後に次の電車に何とか乗れました。さっきの電車よりも新しそう。座席もブルーで見慣れた感じです。コルマールまで約30分。のんびり揺られて移動開始です。

コルマールに到着

コルマールの駅は古きよき雰囲気。建物の色合いは優しくてかわいらしい印象です。

コルマール駅
コルマール

駅前には大きな「CORMAR」の文字。文字の間に立ったり座ったりできて、密かに撮影スポットになっていました。

ホテルに荷物を預けに

コルマールは小さな町なので、駅から観光地まで徒歩で移動できます。まずはホテルに荷物を預かってもらいに向かいました。エントランスのクリスマスデコレーションがかわいかったです。

コルマールホテル

ホテルに入れたのはよいけれどカウンターに誰もいません。少し待っても誰も来ず。よくよく入り口付近を確認してみると、小さな張り紙に気が付きました。「チェックイン前は誰も人がいないから、電話して呼んでね」だそうです。省エネタイプ!電話するとすぐに来てくれました。さっそく荷物を預けて(今回はカギつきの部屋に預かってくれた!)町へ繰り出します。

中心部に向かってお散歩

ホテルからテクテクと町の中心部に向かって歩きます。途中でPlace Rappというところにスケートリンクを発見。屋外のスケートリンクで滑るのは気持ちよさそう。

スケートリンクの向かいには何ともいえないイモムシ(?)のミニジェットコースターがあって、ミニミニ遊園地のような雰囲気。おいしそうなチュロスが売っている売店があって、もちろんホットワインもありました。(陶器のかわいいカップもありましたが、カップは返却できず購入しなくてはいけない点だけ注意です。)

町のあちこちにクリスマスデコレーションがしてあって、町全体でクリスマスを盛り上げている印象を受けました。

歩くたびにたくさんの「かわいい」に出会えて、思わず笑顔になってしまいます。

量り売りのキャラメル屋さん

コルマールならではではないのですが、いろいろな種類のキャラメルを売っているお店を発見。オレンジ、ラズベリー、塩、コーヒーなどなど、10種類くらいはあったかな?思わず買ってしまいました。1つの味を2個ずつ袋に入れていきます。店員のマダムは陽気で優しかったです。

味はおいしいのですが、ひとつ問題が。どのキャラメルも透明のフィルムに包まれているため、食べてみるまでどれがどの味なのか分からないというね。それはそれで面白くてよいのですが。

古きよき街並み

コルマールの街並み

コルマールの街並みはどこをとってもステキ。味わいのある古きよき建物が並んでいて、どこをとっても映画の中にいるような気持にさせてくれます。

聖マルティン教会

コルマールにはたくさんの古くて趣深い建物がありますが、中でも感動したのが「聖マルティン教会(Saint Martin Collegiate church)です。14世紀の終わりに完成したゴシック様式の美しい教会で、アルザス地方ではストラスブール大聖堂に次ぐ大きさ(全長78m・高さ20m)を誇っています。

暖かみのある黄色やオレンジ色の壁面が魅力的で、辺りを幻想的な雰囲気に包んでいました。内部も厳かでステキ。教会の屋根の上にはアルザス地方の名物でもあるコウノトリの巣があって、7月頃には飛来し姿を見せてくれるんだとか。

ハウルの動く城のモデルになった【プフィスタの家】

コルマールの町自体がハウルの動く城のモデルになったといわれていますが、中でも注目したいのがこの建物。

プフィスタの家と呼ばれるこの建物は16世紀に帽子製造業者ルイ・シェレによって建てられたもので、壁面に施されたフレスコ画と独特なデザインの尖塔が印象的です。そしてこの建物こそ、ハウルの動く城の冒頭にそっくりそのまま描かれているんです。ハウル好き、ジブリ好きにはたまらないですね。

もちろんハウルをみたことがなくても大丈夫。ハウルを見たことのない”とん”も趣ある建物に「すごいねー」と感動していたので。後日この建物が描かれているシーンを”とん”に見せようと思います。

クリスティーヌ・フェルベールのジャム

プフィスタの家の向かいにあるアルザス陶器のお店の片隅に、日本でも人気のあるクリスティーヌ・フェルベールのジャムが売っていました。彼女のお店「メゾン・フェルベール」はアルザス地方のニーデルモルシュヴィルという小さな町にあるのですが、行きたくてもちょっと遠い。ストラスブールやコルマールの町で扱っている店舗があるとは聞いていたけれど、ここで初めて出会いました。

クリスティーヌ・フェルベールのジャム

もちろん本店に比べると種類は少ないですが、出会えたことにテンションがあがります。アルザス陶器のお店の店主さんは強面の寡黙そうなオジサマでしたが、ジャムをレジに持っていくとにこやかに対応してくれました。いくつか買いたかったけれど1瓶で9€オーバー。日本で買うよりはお安いのだけれど、ここはぐっと我慢して定番のアプリコット1瓶だけ購入しました。食べるのが楽しみ!

 
うさこ
クリスティーヌ・フェルベールさんはジャムへの愛情もこだわりもたっぷり!手作りにこだわっているから、出荷数はあまり多くないんだとか。
 
ねこきち
季節のフルーツを使っているから味も香りも抜群なんだって!絶妙な配合でバニラやチョコ、スパイスを混ぜたものも人気だよ!

コイフス

16世紀後半~17世紀初めに完成したこの建物は「Former Customs House」と呼ばれるもので、別名「Koifhus(コイフス)」ともいいます。古くは税関として使われていましたが、現在はレストランや見本市、展示会などに使われているようです。この時期は中でクリスマスマーケットも開催されています。

なんといっても屋根のモザイク模様が珍しく、グリーンとオレンジがかったブラウンの色合いの美しさに思わず見入ってしまいます。クリスマス時期の夜はちょっぴりプロジェクションマッピングされていてかわいい感じに。

ホテルにチェックイン

クリスマスマーケットは夜に楽しむことにして、一度チェックインしにホテルに戻ります。このホテル、とっっってもよかった!部屋は広めで色合いがおしゃれ!

バスローブやスリッパまで置いてありました。エスプレッソマシーンに湯沸かしポット、冷蔵庫、金庫も完備。シャワーブースの扉がなくて水がはみ出ちゃうのだけが残念でしたが、とっても居心地のよいホテルでした!

“とん”の発作的に出る咳も治まりつつありますが、無理せずしばしホテルで休憩です。置いてあったバーベナのハーブティーがおいしかった!温かい飲み物ってホッとしますね。

クリスマスマーケットへ

コルマールには小さなクリスマスマーケットが6個ほどあります。クリスマスオーナメントやアルザス陶器、ファブリック、ワイン、お菓子など、いろいろなお店が並んでいて見るだけでも楽しいです。

オーナメントは小ぶりなものもたくさんあるので、ちょっとしたお土産にもピッタリ。クリスマス雑貨はどれをとってもかわいくて、ついつい買い過ぎてしまいそうになりますね。あぶないあぶない。

寒さを和らげるためにホットワインを飲もうとお店を探します。ホットワインを飲めるお店はいくつかありましたが、今回私たちが選んだのはこちら。

カップ

ここのお店には3種類の陶器のカップが売られていて、注文時にお願いするとそのカップにいれてくれます。ご当地ホットワインカップ集めが趣味(?)の”はる”。マナラの絵がかわいいブーツ型のカップを購入しました。

お店もかわいいですが、コルマールのクリスマスマーケットはイルミネーションがおすすめ!Grand Rueのイルミネーションが色とりどりで華やかです。ホットワインを飲みながらイルミネーションを眺めるのもよいですね。

クリスマスマーケット

この後プチヴェニスに行ったのですが、次の日の昼間にも訪れたので次の記事に書きたいと思います。

クリスマスマーケットでフランス料理

イルミネーションを楽しんだ後は、空腹を満たすべくクリスマスマーケットに戻りました。ところが、閉まってる!時刻は20時。まだそんなに遅くない時間なのに。後で調べたところ、コルマールのクリスマスマーケットは月曜日~木曜日は11:00~19:00、金曜日~日曜日は10:00~20:00までだそうです。(年度によって変わるかもしれません)

クリスマスマーケットが閉まるととっても静か。そんな静けさの中に1ヶ所だけ賑わっているテントがありました。それがここ

【MARCHÉ DE NOËL GOURMAND】です。コルマールにあるレストランなどの飲食店のシェフがテント内でブースを設け、それぞれその店の料理を作ってくれていました。10店舗くらいかな?いろいろな食事を楽しむことができます。そんな中から私たちが選んだのはここ

ただ「おいしそうだな」と思って決めたのですが、どうやら地元でも人気のフランス料理レストランだったようです。どのブースにもメニューの写真が張り出されていたので注文しやすい!ブース担当のお兄さんも、料理を後ろで作ってくれているオジサマもとても優しかったです。頼んだのはこの2つ

手前のが「RISOTTO AUX TRUFFES」でトリュフのリゾット。奥のは「BOUCHEE A LA REINE」でパイ生地にクリームソースがかかったものです。香りからしてもうおいしい!2人とも食べ終わるまで「おいしいねー」しか言葉を発さず(笑)大満足でした。アルザスワインも用意されていて皆さんほろ酔い。ピンチョスのような気軽に食べられるものを売っているブースもあって、ちょっとしたバーのような雰囲気かな?立食なのでゆっくりという感じではありませんが、ここおすすめです!

きれいなもの、かわいいもの、おいしいもので満たされて、大満足の1日でした。明日はいよいよ旅行最終日。最後まで楽しむぞ!

コルマール旅行2日目コルマール旅行②へ。

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