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ストラスブール①【プチフランスとクリスマスマーケット】

こんにちは、はるです。とうとう念願のストラスブールに行ってきました!「いくならやっぱりクリスマスマーケットも見たいよね」ということで、11月の末から12月にかけて4泊5日(うち2日はコルマール)のプチ旅行です。

ストラスブールってどこにあるの?

ストラスブールを検索すると、「Strasbourg(フランス語)」と「Straßburg(ドイツ語)」の2つの表記が出てきます。これはドイツとフランスの領土争いで何度も国籍が変わったからなんだそうです。ドイツになったりフランスになったりを繰り返し、第二次世界大戦後からはフランス領になりました。領土がコロコロ変わったことからも分かるように、ストラスブールはドイツとフランスの間にあります。アルザス地方ですね。

言葉はフランス語?ドイツ語?

ストラスブールの駅にはフランス語とドイツ語の表記がありましたが、旅行中の会話はフランス語か英語でした。思っていたよりもドイツ語が通じず(はるは英語が苦手です)。でも、レストランやカフェにはドイツ語メニューがあるところもあって、フランス語がメインとはいえ言語は入り混じってる感じなのかな?

ミュンヘン中央駅からTGVでストラスブールへ

今回はフランスの高速列車TGVでフランスに向かいます。しかもなんと「一等席」!はる、初の一等席です!TGVにしてもICEにしても、早めに予約することでかなりお安くチケットを購入できます。もちろん一等席も。ご予約はお早めに。

ストラスブールまで4時間以上かかるので早めの列車を予約しました。6:46発。中央駅まで家から遠くないとはいえ5:00起きです。でも眠さよりもウキウキでいっぱい。前日に準備したサンドイッチを持って乗り込みます。

席はこんな感じ。

写真は向かい合わせの2人掛けですが、横並びの2人席や向かい合わせの4人席ももちろんあります。この日の乗客は少なめで快適な空間でした。もちろんWifiも使えます。サンドイッチ食べたりおしゃべりしたりしながら電車の旅を楽しみます。時間はかかるけど、私たちはこののんびり感が大好きです。

ちなみにTGVはスムーズな発車をするために、発車時刻の2分前には扉が施錠されます。これに遅れるとどんなに頑張っても乗り込めないので要注意!

ストラスブールに到着・切符を購入

ストラスブール駅

11時少し前にストラスブールに到着しました。曇りでミュンヘンより少し寒かったです。まずは駅でバス・トラム用のチケットを購入します(バス停・トラム乗り場でも購入できます)。ストラスブールには3泊する予定なので、私たちは3日券を買いました。このチケットは紙のカードタイプで、チャージすることで繰り返し使えます。使用後捨てないように気を付けて!

チケット販売機

ちなみに切符は駅にある販売機で買えるんですが「小銭」か「カード」しか使えません。お札で購入したい方は駅の端っこのチケットセンターで買うか、チケットセンターの片隅にひっそりとある年季の入った両替機を使うとよさそうです。

ホテルに荷物を預ける

ホテルのチェックインまでは時間があるけれど、荷物だけ預かってくれるそうなのでとりあえずホテルに向かいます。ホテルまではトラムを使いました。トラムの駅にチケットをピッとする機械があるので、乗る前にピッとかざしましょう。にこちゃんマークのBONJOURがチェックマークのBON VOYAGEに変わればOKです。

切符をかざす機械
切符をかざす機械

ホテルに着くと、とーーーーっても笑顔がステキなダンディーなおじさまが対応してくれました。とっても感じがいい!荷物を預けたいことを伝えると、小さめのホールのような部屋に連れて行ってくれてそこで預かってくれました。(後で知りますが、この部屋はカギがかかっていませんでした。ホテルによって対応が違うので、貴重品管理は慎重に!)

Pettite France(プチフランス)へ

身軽になった私たちが最初に向かったのは「Pettite(小さな)France(フランス)」です。観光地としても有名な「Barrage Vauban(ヴォーバンダム)」へ。

ヴォーバーダム

ヴォーバンダムは17世紀後半に建設され、要塞化された屋根付きの橋が特徴です。橋の上に登れるようになっていて、ダムやプチフランスを眺めることができます。翌日から雨の予報が出ていたので、景色のよいこの場所を初日に押さえておきました。

プチフランス中心部へ

ダムを後にした私たちは、そのままプチフランスの中心部へ足を運びます。歴史的な建物が集まる静かなエリアで、ゆっくり散歩を楽しめます。

プチフランス
プチフランス

中心部に入る前に軽い荷物チェックがありました。といっても、バッグを開けてちらっと中身を見せるだけ。大きい荷物だともう少し入念に確認されるかもです。

プチフランスにも小さなクリスマスマーケットが3つほどあります。

クリスマスマーケット
クリスマスマーケット

こじんまりしているけど可愛らしい雰囲気です。しばしお散歩を楽しみます。たまたま通りかかったところに10人ほどの列ができているテントがあって、何やら温かそうな飲み物を買っているので並んでみました。メニューはフランス語のみ。分からない、けど、何となく飲みたい。売っているのは優しそうなオジサマ。

温かそうな飲み物が入っているタンクを指さしながら英語で「何の飲み物ですか?」と尋ねてみたところ、笑顔で答えてくれたのですがフランス語(笑)。でもでも、はるが知っている数少ないフランス語の単語「Pomme」が聞こえた!「温かいリンゴジュースだよ!」ととんに日本語で伝えたところ、なぜかオジサマが「Yes!」って答えてくれました。その後もフランス語で説明をしてくれて、ひとことも分からなかったけどおそらくカップの返し方(プファンド)の話をしてくれたんだと思います。何とかなるもんですね。

パティスリー【Christian】へ

ストラスブールはお菓子の街としても有名で、世界各地からパティシエさんが修行に来るほどだそうです。街を歩けばケーキ屋さんやお菓子屋さんがあちらこちらにあって、甘いもの好きにはたまらない!たくさんあるケーキ屋さんの中から、今回は老舗であり人気店でもある【Christian】へ行ってみました。大聖堂のすぐ目の前にあるのでわかりやすいと思います。

Christian
Christian

2階にカフェスペースがあってケーキ以外にサンドイッチとかも食べられるようですが、なんとこの日はカフェスペースは閉まっていました。残念。チェックインも兼ねて一度ホテルに戻りたいこともあり、ケーキを2つ買って帰ることにしました。チョコレートケーキとラズベリーケーキ。ケーキも箱もかわいい!

Christian

ケーキはもちろんクッキーやトリュフなんかもとてもおいしそう。ケーキはデコレーションや形が美しかったりかわいかったり。ドイツのでーんとしたケーキも好きだけど、フランスのおしゃれなケーキはやっぱりテンションが上がります。

チェックインしにホテルへ

スーパーへ水を買いに

ホテルに向かう前に水を買いたくてスーパーに向かいました。スーパーの数はあまり多くなかったですが、歩いているとちらほらあるので困ることはなさそうです。はるととんの最近の旅では「フルーツと野菜を適度に食べよう」が目標でもあるので、ミニトマトとミカンも購入しました。ミカンはばら売りだったので紙袋に入れてレジへ。にこりとも笑わない強そうなオバサマのレジに並びます。お財布を出して待つはるととん。でもでも、オバサマはミカンの袋を手に取ると、目も合わさず無言でレジから出て行ってしまいました。「?」。しばらくするとレシートを張り付けたミカンの袋を持って帰ってきました。

ドイツでもたまにありますが、ばら売りの場合自分でレシートを発行して貼り付けなければならなかったようです。不愛想ですが自分からレシートを出しに行ってくれるのは優しいなと思った私たち。だってドイツだったらレジの人に「レシート張ってないから無理よ。レシート出してからまた戻ってきて」って言われて終わりだから。お礼を言っても無言で目も合わさないオバサマでしたが、助かりました!

ホテルでちょっと休憩

ホテル

ホテルに着くと朝荷物を預けた時と同じオジサマが笑顔で迎えてくれます。チェックインを無事に済ませて、預けた荷物を受け取り部屋に向かいます。今回のホテルのお部屋はちょっぴり狭め。ドアを開けるとすぐにベッドが現れます。こじんまりしているからこそ落ち着ける感じ。部屋着に着替えてしばし休憩です。

とんは風邪でもコロナでもない(検査済み)のだけど咳が出ることもあり、この旅の間はホテルで休む時間を作るようにしました。ドイツから持ってきた咳や喉用のハーブティーとお気に入りのロンネフェルトの紅茶を淹れて体を温めます。もちろんケーキも食べました。おいしかったなー!

クレベール広場のクリスマスマーケットへ

ストラスブールのクリスマスマーケットの中でも特に目を惹くのが、Kléber(クレベール)広場にある大きなクリスマスツリーです。昼間でも十分見ごたえがありますが、やっぱりイルミネーションが輝く夜がおすすめ!このイルミネーションは時間とともに色や光り方が変わって、ずっと見ていても飽きません。

クリスマスツリー

せっかくなので道行く方に2ショット写真を撮ってもらいました。優しそうなマダム2人組に「写真撮ってもらえませんか?」と尋ねると、「もちろんよ!」と笑顔で引き受けてくれて。それだけでも嬉しいのに、もう1人のマダムは「こっちは私にまかせて!」といって手を広げてしばしの間カメラの前を人が通るのを止めてくれました。道行く人も面白かったのか笑顔で見守ってくれるという優しい世界。

ホットワインを飲む

クリスマスマーケットといえばやっぱりホットワイン!ということで、さっそくホットワインを買うことにしました。クリスマスマーケットを訪れるたびに増えていくご当地カップ。今回もかわいいのがあればいいなーと探してみました。

 
うさこ
ホットワインはフランス語で何ていうのかな?

ホットワインはフランス語で

ドイツ語ではホットワインは「Glühwein(グリューヴァイン)」といいます。「Glüh」が「熱い」、「Wein」が「ワイン」を意味します。ちなみに赤は「Rot(ロート)」、白は「Weiß(ヴァイス)」です。ストラスブールのクリスマスマーケットにはドイツ語表記はほとんどありませんでした。つまり「Glühwein」では通じないんですね。

フランス語でホットワインは「Vin chaud(ヴァン・ショー)」というそうです。「Vin」が「ワイン」、「Chaud」が「ホット」のことで、赤は「rouge(ルージュ)」白は「blanc(ブラン)」です。

陶器のカップのホットワインも売ってる?

ストラスブールのクリスマスマーケットで売られているホットワインは、基本的にプラスチックカップです。デザインはいくつかありますがこんな感じ↓

カップ

うーん。ちょっぴり味気ないですよね。陶器のカップはないのかなー?と思ってさまよっていると、無事に発見!お店の上のほうにデコレーション(ぶら下げて?)ありました。

ホットワイン
ホットワイン

ここには3種類の陶器のカップが売られていて、注文時にお願いするとそのカップにいれてくれます。ほかにも数件ですが陶器のカップを売っているところもありました。

ただ気をつけなくてはいけないのが、ドイツのように「返却ができない」点です。ドイツではワイン代+プファンド代を先に払って、飲み終わったカップを返すとプファンド代だけ返してくれるのが基本ですが、ストラスブールの陶器カップは買い取り型のようです。ちなみにこのカップは5€しました。もちろんカップのみで。たーかーいー。

大聖堂前のクリスマスマーケットへ

大聖堂前はイルミネーションがとってもきれい!天使のデコレーションがかわいくてテンションがあがります。

イルミネーション

しばし鑑賞&写真タイム。その後はクリスマスマーケットに並ぶお店を見ながらしばしお散歩。かわいい小物やクッキーなどのお菓子、名物のワインのお店も並んでいます。クリスマスマーケットのお店って見ていると全部欲しくなっちゃうから危険。衝動買い注意です。

クリスマスマーケット

そろそろ疲れも出てきたため、ご飯を食べてホテルに戻ることにしました。今夜のご飯はシュペッツレ&ソーセージ。

クリスマスマーケット
クリスマスマーケット

同じように見えますが、左がチーズクリームソース、右がマスタードクリームソースです。ホカホカおいしい。冷えた体に染み込みます。大聖堂を背にクリスマスマーケットを眺めながらもりもり食べます。今日の思い出を語っちゃったりしながら。明日も楽しむぞー!

ストラスブール旅行2日目はストラスブール旅行②へ。

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