こんにちは、はるです。ストラスブール旅行2日目。今日は大聖堂にある天文時計からスタートです。小雨が降ってちょっぴり寒いですが、今日も元気に”とん”と2人で観光を楽しみます。ランチを食べたレストランやたまたま見つけたおいしいエクレア屋さんの情報もお届けします。
ストラスブール旅行1日目はストラスブール旅行①へ。
ストラスブール大聖堂
ストラスブール大聖堂はフランス語で「Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg」、ドイツ語で「 Liebfrauenmünster zu Straßburg」と呼ばれています。高さ142m・幅112mある大聖堂はストラスブールのシンボル的存在で、多くの観光客が訪れその美しさの虜になるんだとか。
歴史は古く、建築が開始したのはなんと1176年で完成したのが1439年!250年以上かけて作られたんですね。面白いのが建築様式。初期の段階では「ロマネスク様式」で作られていた大聖堂ですが、途中からゴシック様式に変更された珍しい大聖堂なんです。ぱっと見はゴシック様式の色が強く見えますが、あちらこちらにロマネスク様式の名残が見受けられます。
とても大きな大聖堂で、前後左右どこから見ても見ごたえがあります。写真に入りきれないほどの迫力。中に入ると美しいステンドグラスが目を惹きます。
写真はドイツの建築家「Erwin von Steinbach」によって作られたバラ窓です。作りがとても繊細で光が入るとなお美しいこのステンドグラスは「バラ窓の傑作」ともいわれています。バラ窓の近くには大きなパイプオルガンがあって、こちらも壮大で見ごたえがありました。
天文時計
大聖堂の中でも目を惹くのが南の翼廊にある「天文時計」です。高さ18mもある存在感のある天文時計は、大きさ、複雑さ、からくり人形ともに世界最大級といわれています。最初の天文時計は1352~54年に作られましたが、故障や修理を繰り返し今あるものは1838~43年に作られた3代目の時計です。
天文時計ツアーに参加
ストラスブール大聖堂は建物を見学するだけでも楽しいですが、時間があるのなら「天文時計ツアー」に参加してみるのもおすすめです。天文時計は大聖堂の中にあってもちろん無料で見学できます。15分毎に「カーン」とシンプルな金の音とともに人形が1体動く姿が見れますが、ツアーに参加すると時計が動く姿をもう少し長く楽しむことができます。
チケットの買い方
チケットは当日券のみです。朝の9:30~11:20の間にしか購入できず、しかも人数制限があります。チケットは大聖堂の中にあるポストカードとか置物とかを売っている売店(?)で購入できます。出入り口の扉のすぐ横です。チケットといっても整理券のようなペラペラの紙なので無くさないように注意!
チケットを買うと「そこのドアを出て左に進んでいくと専用の入り口があるから、11:30前には行ってね」と説明してくれました。親切だ。
10分前くらいに専用入り口に向かうとすでに列ができていました。並んでいたら2列だったのがなぜか途中から4列になって、よくわからないけどとりあえず並びます。11:30少し前に入場開始になったのですが、なぜか私たちの並んでいる右側の2列だけ異常に進み具合がよくて…。疑問に思いながらも入り口に向かいます。
入り口が見えてきてなんとなく理由がわかりました。「直接大聖堂に入る人」と「お土産屋さんによる人」で入り口が分かれていたようなんです(この日だけだったのかもしれませんが)。右側がお土産屋さん、左側が大聖堂。私たちはお土産を買う予定はなかったので、割り込む形で左側の列に入れてもらいました。申し訳なかったな。
まずは自由に大聖堂を鑑賞観賞
ツアーといってもガイドが付くわけではありません。11:30~12:00までは各々大聖堂の中をじっくりと鑑賞します。お土産屋さんで先に買い物するのもよいですね。ツアーの時間帯は一般客は大聖堂内に入れないので、限られた人数で貸し切り状態の大聖堂を楽しめます。
映像が流れる
12:00~12:30は天文時計横に設置されたスクリーンに、天文時計の歴史や仕組みについての映像が流れます。座るところはなくて基本立って見るスタイルです。音声はフランス語→ドイツ語の順で流れます。字幕は音声がフランス語のときはフランス語、音声がドイツ語のときは英語でした。
天文時計の動きを鑑賞
12:30になると映像が終わっていよいよ天文時計が動きます。上の段のからくり人形はキリストの前を12使途が、下の段は死神の前を老若男女4体の人形が横切るようになっています。天文時計の左上にある鶏の人形も3回ほど鳴くのですが、ほんものの鶏の鳴き声とそっくりでよくできていて個人的にお気に入りです(笑)。
この時計の内部は複雑で精密な動きをしており、時刻はもちろん年、月、曜日、黄道十二正座、月の満ち欠け、惑星の位置まで正確に示してくれます。うるう年やさまざまな天文現象をも計算でき、非常に正確で緻密なんだとか。人の技術ってすごいですよね。
レストランでランチ
大聖堂を堪能したところですっかりお腹が空いたのでランチを食べることにしました。「クリスマスマーケットで食べるのもいいね」といいながら歩いていると、とんが前もって調べてくれていたレストランが近くにあったのでそこに入ります。レストランの名前は「Brasserie Au Dauphin」。
レストランの入り口もクリスマスデコレーションされていてテンションが上がります。入り口に「予約者のみ」と書かれていましたが、ダメもとで入ってみるとお兄さんが「少し待ってね、案内するから」とにこやかに迎えてくれました。店内はたくさんの観光客でにぎわっていて、とても人気があるレストランのようです。
メニューはフランス語とドイツ語と英語があったので私たちはドイツ語をお願いしました。薄い生地が特徴のフラムクーヘンと、お肉の間にチーズを挟んで揚げてある料理(お兄さんに聞いたらおいしいって言ったから)、冷えた体を温めるためにホットティーを注文しました。量は少し多めですが、どちらもおいしかったです。
とんの後ろに団体のお客さんが座っていて、席の間隔が少し狭いこともあり出入りの際に通りにくそうでした。その都度(とんが)立ち上がって通りやすくしていたら、何だかとても喜ばれました。「なんて親切なの!」と。何度か立ち上がって譲りましたが、最後は「大丈夫よ!ありがとう。通ってみるから」とお腹をへこませるジェスチャーをするチャーミングなマダムにほっこり。サービスもお客さんの様子も暖かく、内装もきれいで素敵なレストランでした。
エクレアを買いに
昨日散策中にたまたま見つけたエクレアがおいしそうで頭から離れず、買いに行くことにしました。「DONATIEN MAITRE ECLAIR」というお店で、住所は「111 Grand’Rue」です。外から見える位置にもショーケースがあるので、中に入る前にじっくり悩み&選べます。
私たちが選んだのは3つ。黒っぽいのがチョコレート、黄色いのがゆず、金色のはお兄さんおすすめのキャラメルナッツです。少しですがイートインスペースもあったので、お散歩の途中にちょっと休憩するのにもよさそうです。私たちは一度ホテルに戻りたかったので持ち帰りにしました。
チョコは王道で安心感のある味、ゆずは強すぎず薄すぎない「ちゃんとゆずの味」、キャラメルナッツは見た目のインパクトにドキドキしていましたが濃厚なキャラメルクリーム味で、どれもとてもおいしかったです。クリームがぎっしり詰まっていてかなりの重量感なのに、何個でも食べられそうなほど軽やかな口当たり。ゆずが思った以上においしくて、「海外でおいしいゆずのお菓子に出会えるなんて!」と感動しました。また買いたいな。
夜のクリスマスマーケットへ
ホテルでゆっくり休憩した後は、再びクリスマスマーケットへ繰り出します。まずは大聖堂の前にあるクリスマスマーケットをブラブラ。2階建ての大きなメリーゴーランドがあって、イルミネーションで輝く姿は幻想的でとてもきれい!馬だけじゃなくて、車やカップ、ゾウなんかもあって、見てるだけでも楽しいです。
そのまま大きなクリスマスツリーのあるクレベール(Kléber)広場のクリスマスマーケットへ。昨日全部は見ていなかったので、一つひとつお店をのぞき見していきました。そこで出会ったのが木のおもちゃ&置物のお店。はるは木の小物(主に動物)を集めるのが趣味で、木製のものを見つけるとテンションが上がります。悩んで悩んで今日は買わずに帰ることに。ショップカードをもらったので後で調べてみることにしました。
クリスマスマーケットに行くたびにその都市ならではのツリー飾りを買うのがお決まりになっていることもあって、いろいろ探してみましたがなかなか気に入ったものが見つからず。ストラスブールの名物(?)のコウノトリ、クグロフ、マナラあたりを探していたのですが、ビビッとくるものに出会えず。帰るまでに出会えるといいな。
マナラのパンを買う
ストラスブールのパン屋さんやお菓子屋さんだけでなく、クリスマスマーケットでもこの時期よく売られていたのが「マナラ(Manala)のパン」。12月6日のサン・ニコラの日に食べられるそうで、人型をしたブリオッシュのシンプルなパンです。
クリスマスマーケットで見かけたのはかわいらしい形をしたマナラが多かったですが、パン屋さんで見かけるのは写真のような何ともいえない形のマナラ。それはそれで味があって愛着がわいてしまう不思議な魅力を持っています。とはいえ、たくさんのマナラがカゴにささっている姿は、じわじわと面白さもあり哀愁もあり。思わず何度か買ってしまいました。
ほのかに甘いミルク風味でシンプルで食べやすい!プレーンのほかにもチョコチップ入りやカスタード入りなどがあるようです。子供でもパクパク食べられるので旅のお供にピッタリです。
フランスはやっぱりパンもおいしい。この日の夜はバゲットのサンドイッチとプレッツェルのサンドイッチ、マナラのパンを夕食として購入しました。マナラのパンがショーケースに並んでおらずカウンター越しにしかなく、しかもそのときは「マナラ」という名前さえわかっていなかったため、パン屋のお姉さんを困らせてしまいました。英語と身振り手振りで「人の形したパンが欲しい」と2人で一生懸命伝えたところ、しばし眉間にシワを寄せて考え込んでいたお姉さん。数秒後「わかったわ!マナラのことね」と笑顔で優しく対応してくれてほっこりしました。
旅行中のごはん
私たちは旅行中にレストランに頻回には行きません。もちろん少なくても1回はご当地グルメを食べるべくレストランに向かいますが、それ以外は地元のスーパーやパン屋さん、デパ地下などで購入するか、カフェや気軽に入れる感じの軽食屋さんを利用することが多いです。なぜなら「その土地で普通に食べられているものを食べたいから」です。スーパーやパン屋さんって国や地域で置いているものが全く違うので、面白い食材にも出会えておすすめです!地元のカフェも味があって楽しいですよ♪
明日はストラスブール最終日。モリモリ楽しむために早めにお休みします!
ストラスブール旅行3日目はストラスブール旅行③へ。
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